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生還 石原慎太郎著 [本の紹介]



「生還」
評価:2
「でした」「ありました」「いました」の文体が好きになれない。1つの文も短く、まるで作文を読んでいる様な錯覚に陥る。同じ表現、例えば「一縷の希み」などが何回も使われる点も戴けない。会話や心理にメリハリも無い。「俺はもうじき死ぬんだ」が1ヶ月や3ヶ月どころか1年以上も続いたら聞かされる方は勘弁して欲しいと思うだろう。


「院内」
評価:3
生還、と異なり私にとって読みやすい文体だが、無駄に難解な言い回しをしようとしている気がする。また、この作品で「メビウスの輪」はキーワードとならないのに、著者のお気に入りなのか同じ単語が使用されている。登場する少女の存在も今ひとつ。閉塞した議場に安らぎを与える妖精だったという位置づけも結構だが、休憩中に所在を後追いする程熱を入れる必要性が何処に在る。それに議場に現れる女性なのだから誰かの秘書か新聞記者。そんな対象に少女という単語を使ってしまう迂闊さからも、この作家の力量の限界が窺い知れる。


「孤島」
評価:3
こういう作品があってもいいだろうと思う程度。退屈ではなかったが頁が少ないので読み応えも然程感じられなかった。


最後に、奥野健男氏の解説が載っているが作品をべた褒めしすぎではないか。少なくとも私にとってこの3作品で感動することは無かった。


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