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壁 安部公房著 [本の紹介]

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(感想)全く面白くない。読んでいてこの作者に次の質問をしたくなった。「一体誰に読んでもらいたいと思って書いたのか。」数学者か?哲学者か?法律家か?若しくは、これらの学者が喧々諤々と議論しているのを不毛な事とあざ笑いたくて書いたのか。
もし、この本が好きだという人が私の感想を読み、(この本の面白さが解らないのは無知だからだ)と云うならば私は毅然とこう答える。「無知で結構。だが一つ教えて欲しい。どのような知識を持てばこの本が楽しめるのか」と。又、仮にそれが哲学だとしたら、この本は哲学を学んだ人向けに書いたものだ、と最初に断っておいて欲しい。
途中まで読んでいた時、或る言葉が頭に浮かんだ。
”前衛芸術”
私は前衛芸術とその時代、その作品を好まない。この本を読んでいて、作者はコレを意識したのではないか、と思われた。
案の定、第2部に於いてシュールレアリズムという言葉が何度か出てきたので強ち間違っていないだろう。
前衛美術とは、身体が人間で頭が牛とかの絵・・・・、無論それだけではないが、当時は、これは芸術だ、いや違う、といった議論がされ芸術か否かを論ずる事自体が無意味という意見まで現れた。
そして、この本はそういった時代に、世相を意識して書かれたものと思われる。だからこの本が当時芥川賞受賞という評価されたといっても、選考委員が世相に影響されていた可能性が高いので参考にもならない。
よって、現代の人が読むには不適だ、と断言しても差し支えないだろう。
砂の女が面白かっただけに残念だ。

評価:5点満点中1点


と、まあぼろ糞に貶した段階でwikiを読んでみたらこれまたビックリ。

>「壁」は選考委員の宇野浩二から酷評されたものの、同じく選考委員の川端康成および瀧井孝作の強い推挙が受賞の決め手となった。

だって。川端がこれを推すなんて想像もできなかったよ。川端って三島だけでなく安部の才能も見抜いたんだね。それとwikiで感心を惹いたのがドナルド・キーンとの繋がり。

>親友であるドナルド・キーンの薦めでコロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケスを読み(「あなたのために書かれたようなものだ」とキーンに言われた)、その作品に衝撃を受ける。以後、安部は自著やテレビなどで盛んにカネッティやマルケスを紹介し、(以下、省略)

だそうだ。キーンって本当に日本文学に多方面で貢献したんだね。


でも、やっぱり「壁」は嫌いです。

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