So-net無料ブログ作成

晴れた日には鏡をわすれて 五木寛之著 [本の紹介]

41TA7DSJ90L__SS500_.jpg

今度は職場のSさんから借りました。借りて、次の日には読み終え返してしまったので画像はネットから拾いました。

感想・・・・

辛口でいきます。
文章の表現力が弱い。「美」に対しての確固たる信念がないから説得力がない。
登場人物の下地が共感を呼ばない。草影の父親は母親を身籠らせたが捨てて別の女性と結婚した。母親は草影を生んだ後すぐに死亡した為孤児院で育つ。ここまではまあ良い。で、母を捨てた父を恨み、その父と顔が似ているということで自殺未遂を繰り返す、という流れに無理がある。憎しみというのは対象が身近に存在するか、記憶が残っていて初めて感情が生まれるものだ。生まれてすぐ孤児院で育ったのであれば、父親の顔は写真で見たか何かだろうし、経緯も他人から教えてもらうしか分からない訳だから、父への憎しみや自分の顔への嫌悪の根拠としてはかなり弱い。
それと、読者の多くは、沢木の生活費に疑問を感じたはず。草影であれラリーであれパトロンが存在して初めて成り立つ人生なのに、美しくなったことで自由になった、そして人間の存在は不平等だと叫ばれてもねぇ。

ラストの無謀すぎる展開に関しては、(きっと角川を意識したんだろう)と思うことにします。

余談。p.12辺りだったと思うけど、五木さん、「容貌魁偉」の使い方を間違えています。この言葉に醜いという意味は含まれていませんよ。牟田口とその父が容貌魁偉なら、逞しくなければいけません。


評価:展開が早いので飽きるとかつまらない、という印象は持たなかった。Sさんこういう本が好きなのかぁ。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は180日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。